2025.11.14

枕木でつくるおしゃれ外構|素材の違いとデザイン実例をプロが解説

枕木でつくるおしゃれ外構|素材の違いとデザイン実例をプロが解説

庭をもっとおしゃれにしたい。でも人工的すぎるデザインは避けたい。
そんな方に人気なのが、温もりある素材「枕木」を使った外構デザインです。

自然素材ならではの風合いがありながら、近年はコンクリート製や樹脂製など耐久性に優れた枕木も登場。
「見た目と機能、どちらも妥協したくない」という方にぴったりの外構素材として注目されています。

この記事では、枕木の種類ごとの特徴・メリット・デザイン実例・長持ち施工のコツまで、外構専門業者の視点でわかりやすく解説します。
枕木を上手に取り入れて、ナチュラルでおしゃれな外構を実現しましょう。
【目次】

枕木とは?ナチュラルな外構に人気の理由

鉄道用から外構デザイン素材へ

もともと枕木とは、鉄道のレールを支えるために使われていた木製の部材です。現在では、その温もりある質感とナチュラルなデザイン性から、庭や外構・アプローチなどのガーデンデザイン素材として人気を集めています。

枕木を外構に使うメリット

外構で枕木を使う最大の魅力は、自然素材ならではの風合いです。芝生や砂利、植栽との相性が良く、庭全体に統一感を与えられます。さらに、アプローチ・花壇・門まわり・駐車場など、幅広い場所に使えるデザイン自由度の高さも人気の理由です。

枕木の種類と特徴|素材ごとの違いを徹底比較

枕木素材3種類の特徴や違い コンクリート 天然木 樹脂製

「天然木枕木」「アルミ枕木」「コンクリート枕木」「樹脂製枕木」それぞれの特徴を、耐久性・質感・価格・メンテナンス性の観点から比べました。デザイン性や施工場所に合わせて、最適な素材選びの参考にしてください。

種類 特徴 耐久性 質感・見た目 メンテナンス 価格目安 おすすめ用途
天然木 本物の木材ならではの自然な風合いと経年変化を楽しめる ★★★☆☆
(5〜10年)
木の質感が最もリアルで、ナチュラルガーデンに最適 防腐剤や塗装など定期メンテが必要 中〜高 花壇・小道・ガーデンデザイン
アルミ 軽量でサビに強い、フェンスや門柱と合わせやすい ★★★★☆
(20〜30年)
天然木には劣るものの、高級感があり均一できれい ほぼ不要 やや高め 門柱横の装飾・目隠し・間仕切り・アプローチ
樹脂製 軽量で施工しやすく、腐食やシロアリ被害の心配なし ★★★★☆
(10〜20年)
やや人工的だが、色あせに強くカラーバリエ豊富 ほぼ不要 やや高め DIYガーデン・花壇・狭小スペース
コンクリート 木目調デザインのコンクリート製、耐久性抜群で腐らない ★★★★★
(20年以上)
リアルな木目を再現、均一で上質な印象 ほぼ不要 中〜高 アプローチ・駐車場・門柱まわり

天然木枕木:木の温もりと経年変化が魅力

天然木の枕木は、ナチュラルガーデンやカフェ風外構にぴったり。経年による色の変化や質感の変化を楽しめる一方で、防腐処理やメンテナンスが必要です。土に直接埋めると腐りやすいため、排水対策や防腐塗装を定期的に行うことが大切です。ハードウッド(ウリン・イペ・セランガンバツなど)を選ぶと、高耐久な天然木外構が実現できます。

アルミ枕木:リアルな木目でメンテナンスフリー

コンクリート製枕木は、天然木の風合いをリアルに再現しつつ、腐らず長持ち。雨・紫外線・シロアリにも強く、メンテナンスの手間がほぼ不要です。特に駐車場やアプローチなど荷重がかかる部分では、コンクリート枕木が最も安心。「木の雰囲気は好きだけど、腐りやすいのは不安…」という方に最適な素材です。

樹脂製枕木:軽くて施工しやすく腐らない

樹脂製枕木(人工枕木)は、軽量で扱いやすく、DIY外構にもおすすめ。水分や湿気に強く、色あせも少ないため、長期間美しさを保てます。施工も簡単で、花壇の見切りやアプローチステップなど小規模なガーデン工事にも最適です。価格はやや高めですが、腐らず長持ちするコスパの良さが魅力です。

コンクリート枕木:リアルな木目でメンテナンスフリー

コンクリート製枕木は、天然木の風合いをリアルに再現しつつ、腐らず長持ち。雨・紫外線・シロアリにも強く、メンテナンスの手間がほぼ不要です。特に駐車場やアプローチなど荷重がかかる部分では、コンクリート枕木が最も安心。「木の雰囲気は好きだけど、腐りやすいのは不安…」という方に最適な素材です。

素材別|枕木のメリット・デメリット

素材ごとの特徴をさらに詳しく知りたい方へ。デザイン性・コスト・耐久性など、実際の施工で感じるメリットとデメリットをまとめました。

天然木枕木

メリット

  • 自然素材ならではの温もりと風合いがある
  • 経年変化で味わいが増す
  • DIYでも扱いやすく、加工がしやすい(ソフトウッド)

デメリット

  • 腐食や虫害のリスクがある
  • 防腐・防虫処理など定期メンテナンスが必要
  • 湿気の多い場所では耐久性が低下しやすい

アルミ枕木

メリット

  • 腐らず・錆びにくく耐久性が高い
  • デザイン性が高く、モダン外構と相性が良い
  • 軽量で施工しやすく、基礎の負担が少ない

デメリット

  • 表面に傷がつきやすい
  • 打撃に弱く、へこむ可能性がある
  • 価格は樹脂製よりやや高い

樹脂製枕木

メリット

  • 軽量で扱いやすく、施工が簡単
  • 湿気に強く色あせも少ない
  • カラーバリエーションやサイズが豊富

デメリット

  • 熱で変形する場合がある
  • 本物の木の質感にはやや劣る
  • 種類によっては価格が高くなることも

コンクリート枕木

メリット

  • 腐らず、20年以上長持ちする高耐久素材
  • 木目調デザインでナチュラルな雰囲気を再現できる
  • アプローチや駐車場など負荷のかかる場所にも使用可能

デメリット

  • 重量があるため施工に手間がかかる
  • デザインが均一で、やや人工的に見える場合も
  • 費用がやや高めになりやすい

枕木を使ったおしゃれな外構デザイン実例

アプローチに枕木を使ってナチュラルな動線づくり

枕木 アプローチ 外構 施工 デザイン 例

玄関までのアプローチに枕木を並べると、自然で温かみのある外構デザインになります。芝生や砂利との組み合わせでリズムが生まれ、ナチュラルガーデンスタイルにぴったりです。特にコンクリート枕木は、耐久性とデザイン性の両立が可能です。

花壇や見切りで庭に立体感をプラス

枕木 花壇 見切り ナチュラル 外構

花壇の縁取りや境界の見切りに枕木を使用すると、デザインのアクセントになります。天然木の風合いが植物のグリーンを引き立て、ナチュラルでおしゃれな庭に。樹脂製枕木なら軽くて施工しやすいため、DIYでも挑戦できます。

駐車場・門まわりのアクセントとして

枕木 駐車場 門周り 目隠し アクセント

コンクリート駐車場のスリット部分や門柱まわりに枕木を取り入れると、外構全体がモダンかつナチュラルな印象に仕上がります。玄関ドアやフェンスなどの素材と合わせると、家の外観と調和した上質なデザイン外構が完成します。

>仕様部材:LIXIL デザイナーズパーツ

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枕木の選び方と注意点|長持ちさせるためのポイント

設置場所と用途で素材を選ぶ

アプローチや駐車場などの強度が必要な場所にはコンクリート製、耐水性や耐久性を重視するならアルミ製、花壇や庭のデザイン重視エリアには天然木や樹脂製が向いています。素材ごとの価格・耐久性・デザイン性を比較して選びましょう。

防腐・排水対策が寿命を左右する

天然木の枕木を長持ちさせるには、防腐処理と水はけの確保が不可欠です。地面に直接埋める場合は、砕石を敷いて排水性を高めましょう。また、防腐剤塗布などの定期的なメンテナンスも大切です。

外観との調和を意識した色選び

建物やフェンス、植栽とのトーンを統一することで、外構全体のデザインバランスが整います。明るめの樹脂製枕木を選ぶと、ナチュラルで優しい印象の庭になります。

プロが教える!枕木外構のDIY施工ポイント

地盤の水平と固定が重要

枕木を施工する際は、まず地盤の水平出しが大切。傾いた状態で設置すると、雨水が溜まりやすく腐食の原因になります。プロの外構業者は水平器を使い、1本ずつ丁寧に施工します。

雑草・排水対策で長持ち外構に

枕木の隙間や下地には防草シートを敷き、雑草の侵入を防止。また、排水経路を意識することで、雨の日の水はけトラブルを防げます。見た目の美しさと機能性を両立するのがプロ施工のポイントです。

DIYよりも業者施工が安心な理由

枕木は見た目以上に重量があり、固定や水平精度が求められる素材です。DIYでも施工可能ですが、長期的に見れば専門業者に依頼する方が安全で長持ちします。プロなら防腐・排水・固定まで考慮した耐久性の高い外構施工が可能です。

まとめ|枕木で理想のナチュラル外構を実現しよう

三協アルミ アルミ枕木 マクリズム ファサードエクステリア 施工事例
>参考:三協アルミ マクリズム

枕木は、「天然木・コンクリート・樹脂製」など素材ごとに特徴があり、用途やデザインに合わせて選ぶことで、理想の外構デザインを実現できます。

  • 天然木:温もりと経年変化を楽しみたい方向け
  • コンクリート:リアルな木目と高耐久性を両立
  • 樹脂製:軽くて腐らない長寿命タイプ

プロの施工でしっかり設置すれば、おしゃれで長く楽しめる外構が完成します。庭やアプローチ、花壇などにを取り入れて、ナチュラルで温かみのある外構をつくりましょう。

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