このページの要点
オープン外構とは
オープン外構とは、敷地境界に塀や門扉を設けず、道路や隣地との境界を大きく仕切らないまま仕上げる外構スタイルです。「開放型外構」と呼ばれることもあります。
境界を閉じないことで、敷地は実際の面積より広く見えます。駐車スペースは切り返しに余裕ができ、アプローチや植栽も伸びやかに設計できます。囲いの工事が少ない分、外構の三種類(オープン外構・セミオープン外構・クローズド外構)の中では、最も費用を抑えやすいスタイルです。
一方で、道路や隣家からの視線はそのまま入ってきます。「開放的だから何も対策できない」わけではなく、囲う以外の方法で守る設計に切り替えるのがオープン外構の考え方です。具体的な方法は「デメリットと、その対策」で挙げています。
3スタイルの違いを比べる
同じ敷地条件(関西・40〜50坪・駐車2台・カーポートあり・新築・標準仕様)で、当社の見積シミュレーターに条件を入れて比べたものです。囲う範囲が広いほど、費用は上がります。
→ 表は横にスクロールできます
| オープン外構 | セミオープン外構 | クローズド外構 | |
|---|---|---|---|
| 囲い方 | 門扉を設けず、境界も囲わない | 玄関まわりだけ門扉で構える | 前面を塀で閉じ、車の出入口にもゲート |
| 費用の目安 駐車2台・カーポートあり・敷地40〜50坪の平均 |
約275〜400万円 | 約325〜450万円 | 約425〜550万円 |
| 開放感 | 高い | 場所によって使い分け | 低い(囲いの中に庭をつくる) |
| プライバシー | 設計の工夫で補う | 必要な場所だけ確保 | 高い |
| 手入れ | しやすい | ふつう | 塀・門扉の分だけ増える |
| 向く敷地 | 道路や隣家との距離に余裕がある | 1〜2か所だけ視線が気になる | 道路や隣家が近い/防犯を最優先 |
| 詳しく | このページ | セミオープン外構とは → | クローズド外構とは → |
※ 金額は当社の見積シミュレーター(v3.5)に上記条件を入力した概算・税込です。実際の金額は敷地の高低差・道路条件・選ぶ製品によって変わります。ご自宅の条件で試算する
オープン外構の費用の目安
新築・標準仕様・平坦な敷地・一般的な住宅街という条件で、当社の見積シミュレーターに入力した概算(税込)です。「一式いくら」ではなく、掘削・残土処分・土間コンクリート・ブロックまで積み上げて計算しています。いずれも「その条件での平均」であって、上限ではありません。敷地に高低差がある、道路が狭い、グレードを上げるといった条件で、この幅を超えます。
CASE 01 / 敷地30坪未満
駐車1台+門柱+植栽+照明
関西の平均
約125〜200万円
首都圏の平均
約150〜225万円
オープン外構の最小構成。駐車スペースの土間コンクリート、玄関までのアプローチ、機能門柱、シンボルツリー、足元灯まで。
CASE 02 / 敷地30〜40坪
駐車2台+門柱+宅配ボックス+植栽+照明
関西の平均
約200〜275万円
首都圏の平均
約225〜325万円
もっとも多いご依頼の形。CASE 01 に駐車1台分の土間と宅配ボックス、植栽と照明の充実分が加わります。
CASE 03 / 敷地40〜50坪
CASE 02 + カーポート(2台用)
関西の平均
約275〜400万円
首都圏の平均
約325〜450万円
カーポートは商品代のほかに基礎・組立・雨水の排水接続が必要です。屋根材のグレードで金額が動きます。
※ 税込・当社見積シミュレーター(v3.5)による概算。平坦(高低差なし)・普通の住宅街・スタンダードグレードを前提としています。高低差がある敷地は土留めと階段が加わるため、これより上がります。リフォーム外構の場合は既存撤去の費用が別途かかります。
この幅を超えるのはどんなときか
- 敷地の高低差道路より敷地が高い場合、土留めと階段が必要になります。金額の振れ幅が最も大きい要素です。
- 駐車台数1台増えるごとに、土間コンクリートの面積と掘削・残土処分が増えます。
- 道路条件車がすれ違えない道路では、資材の搬入と残土の搬出に手間がかかります。
- 製品のグレード門柱・カーポート・照明の選び方で、同じ構成でも金額は変わります。
施工前と施工後
大阪府の新築外構。ページ上部の写真は、この工事の完成後です。左右のスライダーを動かすと、同じ位置から撮った施工前と見比べられます。
工事前 ⇄ 工事後
BEFORE
AFTER
昼 ⇄ 夜(同じ場所の照明)
昼
夜
つまみを左右に動かしてご覧ください(キーボードの ← → でも動きます)
オープン外構のメリット
費用を抑えやすい
塀・門扉・門扉まわりの基礎工事が不要になるため、3スタイルの中では初期費用を最も抑えやすくなります。同じ敷地条件でクローズド外構と比べると、当社概算で100万円以上の差が出ます。
敷地を広く使える
塀の厚みと控え壁の分だけ、使える面積が増えます。駐車スペースの切り返しに余裕ができ、来客用の一時駐車もしやすくなります。
手入れの手間が少ない
塀や門扉がない分、清掃・塗り直し・建て付け調整といった維持の手間が減ります。落ち葉やゴミも溜まりにくくなります。
明るく風が通る
囲いがないため、庭と道路側の両方から光と風が入ります。植栽が育ちやすく、湿気もこもりにくくなります。
後から足していける
暮らしてみてから、門扉や塀を足してセミオープン外構にできます。最初から囲うクローズド外構と違い、判断を先送りできます。
工期が読みやすい
ブロック積みと門まわりの工程が減るため、工程が単純になります。天候による遅れの影響も比較的受けにくくなります。
デメリットと、その対策
オープン外構で後悔が出るのは、ほぼこの4点です。いずれも「囲う」以外の方法で対処できます。設計段階で決めておけば、追加費用はほとんどかかりません。
DEMERIT 01道路や隣家からの視線が入る
全部を隠す必要はありません。気になるのはたいてい1〜2か所です。リビングの掃き出し窓の正面だけにスリットフェンスを立てる、道路との間に高さ1.2mほどの植栽帯を置く、目線の高さだけ樹木で切る——このどれかで解決することがほとんどです。全周を囲う場合と比べて、費用は大きく変わりません。
なお、この目隠しフェンスを足してもオープン外構のままです。スタイルが変わるのは門扉で敷地を構えたときから。玄関に構えがほしくなったらセミオープン外構をご検討ください。
DEMERIT 02防犯が心配
オープン外構の防犯は、「隠れる場所を作らない」という考え方で設計します。死角になる高さの生垣を避け、足音の出る防犯砂利を建物まわりに敷き、人感センサー付き照明を勝手口・裏動線・駐車場に配置します。
塀は侵入者を止める一方で、いったん越えられると外から見えない場所をつくります。見通しの良さそのものが抑止力になる、というのがオープン外構側の考え方です。
DEMERIT 03子どもやペットが道路に飛び出す
全体は開いたまま、動線だけを止めます。玄関からの出口に低いゲートやチェーンポールを1か所設ける、段差や植栽帯で直進できない配置にする、庭側だけメッシュフェンスで囲う。飛び出す経路は限られているので、その1〜2か所を押さえれば実用上は足ります。
お子さまが小さいうちだけ必要な対策なら、後から外せる方法で組むこともできます。
DEMERIT 04敷地を横切られる・車を停められる
境界が「読めない」と入られます。逆に言えば、囲わなくても境界が読めれば入られません。舗装の素材を道路側と変える、縁石や見切り材を1本入れる、境界沿いに低い植栽帯を置く。高さは要りません、線があれば十分です。
駐車スペースの入り口にだけ車止めを置く、という部分的な方法も有効です。
向いている方・慎重に検討したい方
オープン外構が向いている方
- 初期費用を抑えて、その分を建物や室内に回したい
- 駐車スペースを広く、出し入れしやすくしたい
- 道路や隣家との距離に、ある程度の余裕がある
- 塀の掃除や塗り直しといった手入れを増やしたくない
- 暮らしてみてから、必要な部分だけ足していきたい
慎重に検討したい方
- 道路からリビングの中が直接見える間取りである
- 前面道路の交通量や人通りが多い
- 庭でお子さまやペットを自由に遊ばせたい
- 角地で、二面が道路に接している
- 在宅時間が長く、日中もカーテンを開けて過ごしたい
当てはまる項目が多い場合は、セミオープン外構もあわせてご検討ください。必要な場所だけ囲うほうが、結果的に満足度が高くなります。
オープン外構の施工事例
実際に手がけたオープン外構の事例です。使用した製品と地域もあわせてご覧いただけます。
SOTORIEの設計方針
- 提案
- 3D CADで完成イメージを共有してから決める
- 体制
- 専属プランナーが設計から施工まで一貫して担当
- 品質
- 全国共通の施工基準/お引き渡し後 最長10年保証
オープン外構のご相談で、私たちが最初にうかがうのは「囲いたい場所はありますか」ではなく、「気になる場所はどこですか」です。全部が気になるという方はほとんどいません。多くの場合、リビングの窓の正面か、浴室の窓か、駐車場の出入口のどれかに絞られます。
そこさえ押さえてしまえば、残りは開けたままで困りません。全周を囲えば費用は上がり、日当たりと風通しは落ちます。先に囲う範囲を決めるのではなく、困りごとから逆算する。これがオープン外構を扱ううえでの、SOTORIEの基本的な考え方です。
新築の場合は、お家の図面が確定する前のご相談ほど、駐車スペースの取り方や玄関までの動線を自由に決められます。もちろん、図面確定後やリフォームでも、その条件の中で叶えられるプランをご提案します。
よくあるご質問
オープン外構の費用はどのくらいかかりますか?
当社の見積シミュレーターによる新築・標準仕様の概算では、駐車1台+門柱+植栽+照明で約125〜225万円、駐車2台+宅配ボックスを加えて約200〜325万円、さらにカーポートを付けると約275〜450万円が目安です(税込・関西〜首都圏の幅)。敷地の広さ、高低差、道路条件、選ぶ製品のグレードで変動します。内訳を見る
オープン外構は防犯面が心配ですが、対策はできますか?
できます。オープン外構の防犯は「隠れる場所を作らない」考え方が基本です。死角になる高い植栽を避ける、足音の出る防犯砂利を敷く、人感センサー付きの照明を要所に配置する、玄関まわりをカメラの画角に入れる、といった設計で対応します。塀で囲うクローズド外構とは逆に、見通しの良さそのものが抑止力になります。
子どもやペットが道路に飛び出さないか心配です。
全体は開いたまま、動線だけを止める方法があります。玄関からの動線上に低いゲートやチェーンポールを1か所だけ設ける、段差や植栽帯で直進できない配置にする、庭側だけメッシュフェンスで囲う、といった部分的な対策です。全周を囲わなくても、飛び出す経路は限られているため、その1〜2か所を押さえれば実用上は十分なことがほとんどです。
知らない人に敷地を横切られたり、車を停められたりしませんか?
境界の作り方で防げます。舗装の素材を道路側と変える、縁石や見切り材を入れる、境界沿いに低い植栽帯を置く、といった「囲わないのに境界が読める」設計にします。高さのある塀を作らなくても、視覚的な区切りがあれば人は入ってきません。
後から門扉や塀を追加してセミオープン外構にできますか?
できます。まずオープン外構で仕上げ、暮らし始めてから門柱まわりに門扉と低い塀を足してセミオープン外構にする進め方は実際に多くあります。その場合、初回の工事で門扉と塀の位置に基礎を入れておくと追加工事が小さく済みます。着工前にその可能性をお伝えいただければ、あらかじめ仕込んでおきます。
なお、視線対策の目隠しフェンスだけを足すのであれば、オープン外構のままで構いません。目隠しはスタイルの区分とは別の部材です。
オープン外構・セミオープン外構・クローズド外構の違いは何ですか?
囲う範囲の違いです。オープン外構は塀や門扉を設けず開放的に仕上げます。セミオープン外構(セミオープン外構)は、玄関まわりだけを門柱・門扉・低い塀で構え、駐車スペースは開けたままにします。クローズド外構(クローズド外構)は敷地全体を塀や門で囲います。同じ敷地条件で当社概算を比べると、オープン約275〜400万円、セミオープン約325〜450万円、クローズ約425〜550万円と、囲う範囲が広いほど費用は上がります。比較表を見る
どんな敷地がオープン外構に向いていますか?
道路や隣家との距離に余裕がある敷地、間口が広く駐車スペースを広く使いたい敷地、高低差が少なく平坦な敷地が向いています。逆に、玄関に構えがほしい、来客や宅配を手前で受け止めたいという場合は、セミオープン外構のほうが満足度が高くなります。
対応エリアはどこですか?
関東・関西を中心に各地へ店舗を構えています。店舗のない地域も、内容と条件によっては対応できる場合があります。最新の店舗と対応可否は店舗・対応エリアからご確認ください。
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