SEMIOPEN EXTERIORセミオープン外構とは

セミオープン外構

外構の種類

外構とは、隣地や道路との境界部分から建物までの敷地部分の構造のこと。様々な種類がある外構構造の中でも、この境界部分を部分的に囲ったり開けさせたりする外構構造のことをセミオープン外構、またはセミクローズド外構、セミクローズ外構と言います。今回はこのセミオープン外構の特徴や基礎知識、メリット・デメリットなどを解説していきます。

目次

  1. セミオープン外構の概要
  2. セミオープン外構のメリットとデメリット
    1. セミオープン外構のメリット
    2. セミオープン外構のデメリット
  3. セミオープン外構に向いている人と向いていない人
    1. セミオープン外構に向く人
    2. セミオープン外構に向かない人
  4. まとめ

セミオープン外構の概要

セミオープン外構とは、オープン外構のように完全に開かれた外構でもなく、クローズド外構のように完全に閉じた外構でもない、両方の外構の良いところ取りをした外構構造のことです。 部分的に覆ったり囲わなかったりすることから、セミオープン外構、またはセミクローズ外構、セミクローズド外構と言います。 オープン外構とクローズド外構のどちらかに決めつけることのない自由な設計思想から、日本で一番多い外構スタイルです。

セミオープン外構のメリットとデメリット

必要な所を必要なだけ囲うハイブリッドなスタイルのセミオープン外構。 このセミオープン外構の具体的なメリットとデメリットを説明していきます。

セミオープン外構のメリット

バランスの良い開放感

セミオープン外構は、敷地を必ず囲わなければいけない、開けなければいけないといった固定観念がない為、適材適所な程よいバランス感を楽しむ事ができます。見られたくない所は隠して、見せたい所は見せる、といった日本人気質にマッチした感覚がセミオープン外構のメリットです。

作り上げる楽しみがある

セミオープン外構にルールはありません。最初はオープン外構に近いところから始めて、徐々にライフスタイルに合わせて作り上げる楽しみがあります。プライバシーを守りたい物干しや窓、玄関だけを覆い、周囲に見てほしい季節の花々が咲く花壇は見せつける。等と自分の趣味嗜好に合わせたライフスタイルを楽しめます。

セミオープン外構のデメリット

中途半端になることがある

極端な話をすれば、開放感ではオープン外構に及びませんし視線の遮断性ではクローズド外構に及びません。結局どっちつかずになってしまいがちなのもセミオープン外構の特徴です。思いつくままに外構を進めていくと、オープン外構とクローズド外構の悪い部分を両立させてしまうことになりかねません。そうならないように事前のプランニングはしっかりと考える必要性があります。

差別化が図りにくい

セミオープン外構は日本の住宅で一番多く採用されている外構です。そのため、普通のセミオープン外構では周囲と差別化を図ることができず、どうしても印象として埋没してしまいがちです。特徴的なデザインにするためには、デザイン性の高いエクステリア資材を使用する必要があり、ある程度の費用を覚悟する必要があります。

セミオープン外構に向いている人と向いていない人

人気のセミオープン外構ですが、誰にでも向いているという訳ではありません。ここではセミオープン外構のメリットとデメリットを正しく知った上で、自分がどの外構に向いているのかを慎重に判断してください。

セミオープン外構に向く人

普通が一番好き

オープン外構やクローズド外構を選択している住宅は多くないため、セミオープン外構にしておけば殆どの街並みに調和します。デザイン性を重視したとしても、セミオープン外構であれば悪目立ちをしないので、近隣へ変に気を回す必要がありません。

予算が決まっている

セミオープン外構の良い所はルールに固執する必要がない所です。必要な部分やこだわりのある部分にのみ費用を掛けて、不要な部分は何もしないという割り切った選択ができます。そのため、予算がある程度決まっている場合は自由な費用配分を行うことができます。

セミオープン外構に向かない人

本当はオープンもしくはクローズドを希望している

セミオープン外構は、悪く言えばどっちつかずな外構です。中途半端が嫌で、開放感を重視したい、プライバシーを守りたいという考えが強い人にはおすすめできません。そういった考えを持ちながらセミオープン外構を選択すると、中途半端でまとまりのない印象の外構になってしまうでしょう

将来的にクローズド外構へ変更を考えている

オープン外構と違い、セミオープン外構はある程度の囲いがあります。将来的にクローズド外構へと変更する予定があるのであれば既存の外構施設の撤去処分が必要になります。それであれば最初はオープン外構を選択しておく方が費用面でも無難と言えます。

セミオープン外構まとめ

外構の種類