在宅ワークの普及やネットショッピングの増加で、宅配便を受け取る機会が増えています。不在時の荷物受け取り、こんなお悩みありませんか? 「せっかく在宅なのに会議中で出られない」「ちょっとコンビニに行きたいけど、荷物が届くかも…」といった経験は、皆さんにもきっとあるはず。再配達の手配も手間がかかりますし、ドライバーさんにも申し訳ない気持ちになりますよね。 そんなお悩みを解決してくれるのが宅配ボックスです。最近では「置き配」の利用も増えていますが、玄関先にそのまま置いておくのは盗難や汚れの心配も。宅配ボックスがあれば、荷物を安全に受け取れるだけでなく、時間を気にせず外出できるようになります。 この記事では、戸建て住宅の宅配ボックスを検討している方に向けて、選び方のポイントや注意点、設置タイプ別の特徴などを詳しく解説します。あなたのお家に最適な宅配ボックスを見つけて、快適な生活を実現しましょう!

目次

戸建てに宅配ボックスは本当に必要?メリット・デメリットは?

戸建て住宅における宅配ボックスの導入は、現代の生活スタイルにおいて非常に重要な意味を持ちます。この章では、宅配ボックスの必要性とその影響について詳しく説明します。

メリット①いつでも荷物を受け取ることができる

戸建てに宅配ボックスを設置することで得られる最大のメリットは、不在時でも確実に荷物を受け取れることです。置き配という選択肢もありますが、宅配ボックスがあれば、配達時間を気にすることなく仕事や外出の予定を立てることができます。 再配達が減ることで、配達員の負担軽減にも貢献できます。実際に、宅配ボックスを設置した家庭では、再配達率が約80%削減されたという調査結果も報告されています。

メリット②非対面で荷物の受け取りが可能

配達員と直接対面することなく荷物を受け取れるため、在宅状況を知られることがありません。女性の一人暮らしやお子さんの留守番中にも、宅配ボックスがあれば安心して荷物を受け取ることができます。 また、身だしなみが整っていない時やお子さんのお昼寝中、在宅ワークのWEB会議中など、家に居るけど玄関先で対応できないという時にも、宅配ボックスは便利に活用できます。

メリット③盗難の防止、プライバシーが守られる

2024年10月から「置き配ポイント」が開始され、物流問題の解決策として「置き配」を標準とするなどの新ルールを政府が検討中であることが先日報道されました。 荷物の受け取り方法として「置き配」が主流となりつつある中で、宅配ボックスがあれば、荷物の盗難や個人情報の漏洩といったリスクを減らすことができます。

デメリット①設置費用がかかる

戸建て住宅に宅配ボックスを設置する際の大きなデメリットは、初期費用と設置費用がかかることです。据え置きタイプの宅配ボックスでも数万円、埋め込みタイプでは工事費込みで10万円以上かかることが一般的です。

デメリット②メンテナンスが必要

宅配ボックスは、定期的な清掃や、鍵の電池交換、故障時の修理などが必要になります。雨や紫外線による劣化や使用頻度によっては、数年ごとの交換が必要になる場合もあります。 これらのメリットとデメリットを総合的に判断すると、現代の生活スタイルにおいて宅配ボックスは非常に有効な設備と言えるでしょう。ただし、設置前には十分な検討と準備が必要です。

戸建て用宅配ボックス選びで後悔しないための3つのポイント

戸建て用宅配ボックスを選ぶ際に最も重要な7つのポイントを解説します。

ポイント1:設置タイプで選ぶ

埋め込みタイプの宅配ボックス
設置タイプの選択は、宅配ボックス選びの最も重要な決定事項です。主に据え置き・後付けタイプと埋め込みタイプの2種類があり、それぞれに明確な特徴があります。 据え置き・後付けタイプは、工事不要で手軽に設置できることが最大のメリットです。ボンドで固定するだけで設置完了し、DIYでも十分対応可能です。設置費用も比較的安価で、数千円から10万円程度で導入できます。 一方、埋め込みタイプは外観の美しさと防犯性の高さが魅力です。門柱に埋め込むため、住宅との一体感が生まれ、デザイン性が向上します。また、コンクリートに固定されるため、盗難リスクが大幅に減少します。新築時やリフォーム時に同時施工すれば、工事費用も抑えられます。 選択基準としては、既存住宅なら据え置き・後付けタイプ、新築やリフォームなら埋め込みタイプが基本となります。ただし、既存住宅でも外観を重視する場合は、追加工事で埋め込みタイプを選択することも可能です。

ポイント2:容量・サイズで選ぶ

宅配ボックスの容量・サイズは、利用頻度と荷物の種類で選びましょう。一般的にはネット通販でよく使われる80~100サイズを選ばれる方が多いようです。

一般的な段ボールのサイズ

サイズ規格 荷物の大きさ 容積
80サイズ 3辺の合計が80cm以内 11.80リットル
100サイズ 3辺の合計が100cm以内 26.66リットル
120サイズ 3辺の合計が120cm以内 44.54リットル
140サイズ 3辺の合計が140cm以内 82.92リットル
ただし、大容量=良いとは限りません。サイズが大きくなると設置場所を確保するのが難しく、外観への影響も大きくなります。また、宅配ボックスの価格も高くなる傾向があります。 最適なサイズを判断するには、大きな荷物が月に何回程度あるか、複数個口の配達がどの程度あるかを数か月単位で調べてみましょう。届く頻度が高いサイズを中心に検討するのがおすすめです。

ポイント3:開錠方法で選ぶ(セキュリティと利便性)

開錠方法は、セキュリティと利便性のバランスを考慮して選択する必要があります。現在の主流は電子錠とシリンダー錠で、電子錠には暗証番号式やスマートフォンを使うものなどがあります。
開錠方法 電源 メリット
暗証番号 鍵を失くす心配が無い
スマートロック スマホで遠隔操作できる
鍵(シリンダー錠) 不要 停電時にも使える
暗証番号式の宅配ボックスは、設定された数字を入力して開錠します。物理的な鍵が不要で、暗証番号を知っている人なら誰でも開錠することができます。 スマートロック式の宅配ボックスは最新の技術で、スマートフォンアプリで遠隔操作できます。荷物の投入や取り出しをリアルタイムで確認でき、配達完了通知も受け取り可能です。 シリンダー錠の宅配ボックスは、物理的な鍵を使って手動で開錠します。特別な操作が不要で、誰でも簡単に荷物を取り出すことができます。 最新の技術を使った宅配ボックスが増えている現状ですが、弊社にご依頼いただくお客様は、手動で開けられるシリンダー錠を選ぶ方が多い傾向にあります。鍵を使って手動で開閉する宅配ボックスが選ばれる理由は、他のタイプと比べて初期費用が抑えられること、故障リスクが少ないことがあげられます。

【タイプ別】戸建て用宅配ボックスの特徴を比較!あなたに合うのはどれ?

戸建て用宅配ボックスは設置方法によって大きく4つのタイプに分類されます。各タイプの特徴をご紹介します。

据え置き(簡易設置)タイプ|初期費用を抑えたい方におすすめ

据え置きタイプの宅配ボックスは工事不要で手軽に設置できることから、戸建住宅に後付けで宅配ボックスを設置したい場合に選ばれています。主流なものは、ビニール製ボックスと金属製ボックスです。初期費用を抑えたい方や、将来的に宅配ボックスを移設する可能性がある方に適しています。 簡易型のビニール製ボックスは、他の宅配ボックスと比べて初期費用が抑えられるのが最大のメリット。2~3,000円から購入できるものもあります。 防犯性については、付属のワイヤーをドアノブなどに固定することで一定の効果がありますが、埋め込みタイプに比べると盗難リスクは高く、設置場所選びが重要です。また、ビニール素材は風雨や直射日光で劣化しやすいため、短期間で買い替えが必要になることもあります。 耐久性や防犯性を高めつつ費用を抑えたいなら、アルミやステンレス素材の据え置きタイプの宅配ボックスがおすすめです。ビニール製の宅配ボックスに比べて費用は上がりますが、頑丈な素材でできており、耐久性は高まります。防犯性については、重量があるため簡単に持ち運ぶことは難しいものの、宅配ボックスごと持ち去られる可能性がゼロではありません。DIYで設置される場合は、ボンドで固定して盗難対策を施しておきましょう。

埋め込みタイプ|新築やリフォームで外観を重視する方におすすめ

新築外構やリフォーム外構におすすめする、埋め込みタイプの宅配ボックス
埋め込みタイプの宅配ボックスは、外観の美しさと防犯性を重視する方に最適です。門柱や壁に埋め込むため、住宅との一体感が生まれ、高級感のある仕上がりが実現できます。外観を重視される方や防犯性を最優先にする地域にお住まいの方におすすめです。 設置は専門業者による工事が必要で、新築時やリフォーム時に同時施工することが一般的です。既存住宅への後付けも可能ですが、外構工事が必要になるため費用が上がります。シンプルなものなら工事費込みで10万円台から、門柱の規模や仕上げ材によっては数十万円と、工事費用には幅があります。 埋め込みタイプの宅配ボックスは防犯性が高く、盗難リスクが大幅に軽減される点が大きなメリットです。コンクリートに埋め込まれていることから破壊や移動も困難で、長期的な安心感があります。 デザイン性では最も優れており、住宅の外観に合わせることができます。たとえば、LIXIL宅配ボックスKNは、造作門柱の笠木や玄関周りのフェンスと色味を揃えることができ、外構全体の統一感を高められるのがポイントです。 また、容量の選択肢が豊富で、小型の20リットルから大型の100リットルまで、住宅の規模に応じて好みのものを選択できるのも人気の理由です。

ポスト一体型タイプ|玄関周りをスッキリさせたい方向け

ポスト一体型の機能門柱は狭小地におすすめ
ポスト一体型タイプは、省スペースで機能性を重視する方に最適です。機能門柱に郵便受けと宅配ボックスが一つにまとまっているため、設置場所を大幅に節約でき、玄関周りをすっきりと整理できます。 価格帯は2~30万円台と、単体タイプよりも高価になります。とはいえ、郵便受けと宅配ボックスを別々に購入するよりも経済的で、デザインの統一感や省スペースで設置可能な点は、ポスト一体型タイプの大きなメリットと言えます。 LIXIL 機能門柱FTは、シンプルな外観で宅配ボックスの容量は小さめ。必要な機能が揃った機能門柱ながら、場所を取らず設置することが可能です。狭小地にはもちろん、玄関ポーチをコンパクトにまとめたい方に選ばれています。 同じくすっきりとしたモダンな見た目の機能門柱で、宅配ボックスの容量もたっぷり欲しいという方にはユニソン ミースがおすすめです。

壁掛けタイプ|省スペースで設置したい方向け

引用:Panasonic 宅配ボックス コンボ
壁掛けタイプは、最も省スペースで設置できるタイプです。外壁に直接取り付けるため、地面の設置場所を必要とせず、狭い玄関周りでも設置可能です。 設置方法は外壁への直接取り付けで、外壁の材質や構造に応じた専用の取り付け金具が必要です。木造住宅では柱の位置を確認し、鉄筋コンクリート住宅では専用のアンカーボルトを使用します。設置には一定の技術が必要ですので、専門業者に依頼することをおすすめします。 価格帯は5万円から12万円程度と比較的安価で、据え置きタイプよりも経済的です。ただし、取り付け工事費が別途必要になる場合があります。 容量は20リットルから50リットル程度と、他のタイプに比べて小さめです。これは、外壁への取り付けという制約があるためで、大型の荷物には対応できません。主に書類や小物、衣類などの受け取りに適しています。 デザインはシンプルで住宅に馴染みやすく、外壁の色に合わせて選択できるモデルが多数あります。たとえば、Panasonic COMBOはカラーバリエーションも豊富で、どの住宅にも適合しやすいデザインです。

戸建ての宅配ボックスに関するよくある質問

戸建て住宅用宅配ボックスの導入を検討される際に、実際の使用感や機能面での制約など多くの方が疑問に思われる点について詳しく解説します。

Q. 宅配ボックスで複数の荷物は受け取れますか?

戸建て用宅配ボックスの複数荷物の受け取り能力は、製品の仕様によって大きく異なります。一般的な宅配ボックスは1つの荷物のみを受け取れる設計となっていますが、最近では複数の荷物に対応した製品も増えています。複数荷物対応の宅配ボックスには、主に「区画分離型」と「容量拡張型」の2つのタイプがあります。 区画分離型のPanasonic ポスト一体型宅配ボックス コンボマルチは、ポスト部と宅配部上下段の3つに区画が分かれており、複数の荷物を同時に受け取ることができます。 容量拡張型のNasta Box +POSTは、小型の荷物を複数個受け取ることができます。小型の荷物が多い方におすすめです。

Q. 宅配ボックスはクール便や書留、代引きには対応していますか?

クール便(冷凍・冷蔵便)については、対応していない運送会社が多くみられます。これは、宅配ボックス内部が外気温と同じ温度になってしまい、冷凍・冷蔵が必要な商品の品質を保つことができないためです。 書留については、日本郵便によると、アンカー固定された宅配ボックスであること、受取人の住所の敷地内に設置されていることなど、複数の要件を満たすことで配達が可能となります。 宅配ボックスでは受け取れないものとして、現金を内容とする書留、配達証明、特別送達、本人限定受取郵便、保冷、生ものを内容とする郵便物等、料金・運賃または手数料の支払を要する郵便物等、受取通知または保険付とする国際郵便物、税付郵便物をあげています。

Q. 宅配ボックスはホームセンターでも購入できますか?

ニトリやカインズなどのホームセンターでも、宅配ボックスは購入可能です。複数メーカーの宅配ボックスを取り扱っており、価格帯も幅広く設定されています。店舗で実際に商品を見て触れることができるため、サイズ感や材質を確認してから購入できるメリットがあります。 設置工事のサービスも提供しており、商品購入と同時に設置工事を依頼することができます。工事費用は別途必要ですが、自分で設置するのが難しい場合には便利なサービスです。 ホームセンターで宅配ボックスを購入する際の注意点としては、専門的なアドバイスが受けにくいことが挙げられます。敷地や生活スタイルに合う宅配ボックスの選び方、設置場所に関する詳細な相談は、専門の販売店や外構工事業者に相談した方が良いでしょう。 また、宅配ボックスは長期的に使うことが多いため、アフターサービスが充実した購入先を選ぶことをおすすめします。

まとめ:ライフスタイルに合った宅配ボックスで快適な毎日を

戸建て住宅用宅配ボックスは、現代の生活スタイルに欠かせない便利な設備として、その重要性がますます高まっています。宅配ボックスは一度設置すれば長期間使用する設備です。 宅配ボックスの導入を検討する際は、設置場所の条件や予算、デザインの好みなどを総合的に考慮して、最適な製品を選択しましょう。

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階段の白い平板の目地ラインや、アプローチの枕木材とインターロッキングの配置など、オリジナリティあふれる玄関アプローチが完成しました。

階段:東洋工業 ニュートペイブ ニュートアッシュ
枕木:東洋工業 RAILSLEEPER PAVE LIGHT リッチ 、 ユニソン カッシア アルテシルバー
表札灯:OnlyOne ポラリス ウォールライト
表札:東洋工業 エム・ホリー
ポスト:東洋工業 シェルテ
手すり:LIXIL アーキレール
景石:揖斐石
砕石:奈良県産のクロ砕石
フェンス:LIXIL フェンスAB

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