カーポートとガレージの違いをご存じですか?どちらも大切な愛車を守るためのものですが、その構造や特徴は異なります。戸建の駐車場ならカーポートを付けておけば安心!とは限りません。
戸建住宅の外構工事では、駐車スペースについてのご要望が多く寄せられます。
「停めやすい駐車スペースにしたい」
「愛車をしっかり守りたい」
「広い敷地を有効に使いたい」
「建物に合うおしゃれな駐車場にしたい」
「趣味や収納スペースとしても使いたい」
様々なご要望をお持ちの方に、今回はカーポートとガレージの違いや選ぶ際のポイントをご紹介します。
目次
カーポートとガレージの違い
カーポートとは?
カーポートは、屋根と柱のみで構成された駐車スペースです。シンプルな構造で、商品やデザインのバリエーションが豊富なことから、用途や建物のテイストに合わせて選ぶことができます。
ガレージとは?
ガレージは、屋根と3方向以上の壁で囲まれた駐車スペースです。出入り口にシャッターやゲートを付けて安全性を高めたり、プライベートな空間を作ることも可能です。
カーポートとガレージの特徴・メリット
カーポートのメリット
- 初期費用が抑えられます。1台用のカーポートは十数万円から設置することができます。
- 開放感があり採光がよく、車の出し入れもスムーズです。
- 設置に必要な工程がガレージに比べて少ないため、工期が短く済みます。
- 柔軟性が高く、敷地に合わせた施工が可能です。
カーポートのデメリット
- 強風や大雨の際には、車が濡れたり汚れたりすることがあります。
- 車まで容易に近づけるため、防犯性が高いとはいえません。
- ガレージと比較して耐久性に劣り、強風や豪雪に注意が必要です。
ガレージのメリット
- 周囲を壁で囲う事で、風雨や雪、花粉や黄砂などから年間を通して愛車をしっかりと守ることができます。
- シャッターを付けるとさらに防犯性を高められます。車上荒らしや盗難、車へのいたずらを防止できます。
- 周囲からの視線をさえぎり、不法侵入を防いで安全性を高められます。
- 車だけでなく、バイクや釣り、キャンプ用品などの収納や趣味のスペースとしても活用可能です。
ガレージのデメリット
- 閉ざされた空間であることから通気性が悪く、夏場はガレージ内部が高温になりやすいため換気対策が必要です。
- カーポートと比較すると工程が多く、設置費用が高くなります。
- 建築確認申請が必要で、固定資産税の課税対象です。
カーポートとガレージどちらを選ぶべき?
検討する際のポイント
予算
駐車スペースにどれくらいの予算をかけられるか検討しましょう。
敷地条件
敷地の形状や広さ、建物との距離や採光、周囲の環境などを考慮しましょう。
ライフスタイル
車の台数、趣味、家族構成、将来的なリフォームの可能性なども考えておきましょう。
デザイン
住宅の外観との調和やトータルバランスを考慮しましょう。
カーポートがおすすめの方
- 予算を抑えたい
- 開放的な空間が好み
- デザイン性を重視したい
- 将来的にリフォームを考えている
ガレージがおすすめの方
- 車を汚さず資産価値を保ちたい
- 趣味のスペースや収納としても使いたい
- 敷地に十分な広さがある
- 車の防犯対策をしっかりしたい
まとめ
カーポートとガレージはそれぞれに強みがあり、どちらが合うかは条件によって異なります。敷地条件や活用シーン、防犯面などのニーズに合わせて検討しましょう。
外構・エクステリアの無料相談会を開催中
カーポートやガレージの他にも、駐車場やウッドデッキ、タイルテラスなど、外構・エクステリアに関するご相談を全国のSOTORIEで承っております。
お気軽にご相談ください。担当プランナーがお客様のためのオリジナルプランをご提案いたします。
戸建住宅の駐車場は、単に車を停める場所ではありません。家の顔となり、毎日の暮らしの動線に大きく影響する重要な場所です。駐車場の広さは、車の乗り降りのしやすさや停めやすさに直結します。
今回は、快適な駐車や乗り降りに最適な駐車場のサイズについて詳しく解説します。
目次
駐車場のサイズに決まりはある?
使いやすい駐車場のサイズは車種によって異なります。車の横幅に加えて、ドアの開閉や人が通る分のゆとりを確保するために、どれぐらいの幅が必要なのでしょうか。
国土交通省が定める駐車場の幅と長さ
国土交通省の指針では、駐車場設計について次のように示されています。こちらは最低限必要な駐車場の広さを示したものであり、快適な乗り降りにはゆとりをもった設計が必要です。
単位:mm(ミリメートル)
対象車両 | 長さ | 幅員 |
軽自動車 | 3,600 | 2,000 |
小型乗用車 | 5,000 | 2,300 |
普通乗用車 | 6,000 | 2,500 |
狭い駐車場のデメリット
車の乗り降りがしにくい
戸建住宅の駐車場が狭い場合、乗り降りの際に自宅の外壁やフェンスにドアがぶつかる可能性があります。ドアが広く開けられないので、荷物の出し入れに不便を感じることも。
駐車が難しい
狭いスペースに駐車するにはある程度の技術が必要で、初心者や運転頻度の低い方では時間がかかり、ストレスを感じることがあります。前面道路の幅や電信柱など、周囲の環境にも左右されます。
車に傷がつきやすい
駐車場が狭いと、乗り降りの際に洋服やカバンなどが擦れて、車の側面に傷が付きやすくなることがあります。駐車場と駐輪場を兼ねる場合には、自転車やバイクの出し入れの際にハンドルなどが当たり、車に傷を付けてしまうこともあります。
人が乗り降りしやすい駐車場の広さは?
快適な乗り降りに必要な幅は60cm以上
人が乗り降りしやすく、歩くために必要な幅は60cmとされています。運転席側からの乗り降りに必要な幅は車の全幅+60cm以上、助手席側からも乗り降りする場合には車の全幅+120cm以上が必要です。
必要な奥行・間口の広さは、駐車方法によって変わる
【車庫入れ式】
道路に対して直角に駐車する「車庫入れ式」では、車の全長+80cm以上の奥行が必要です。
【幅寄せ式】
道路と平行に駐車する「幅寄せ式」では、車の全長の2倍以上の間口が必要です。
引用:三協アルミ 「駐車スペースを考える(カーポート選びのポイント)」
人気の車種に合う駐車場の広さは?
人気の軽自動車のサイズ(2024年11月 新車販売台数TOP10)
順位 | ブランド通称名 | 全長 | 全幅 | 全高 |
1 | N-BOX | 3,395 | 1,475 | 1,790~1,815 |
2 | スペーシア | 3,395 | 1,475 | 1,800 |
3 | タント | 3,395 | 1,475 | 1,755~1,775 |
4 | ハスラー | 3,395 | 1,475 | 1,680 |
5 | タフト | 3,395 | 1,475 | 1,630 |
6 | ワゴンR | 3,395 | 1,475 | 1,650 |
7 | アルト | 3,395 | 1,475 | 1,525 |
8 | ムーヴ | 3,395 | 1,475 | 1,655~1,675 |
9 | ルークス | 3,395 | 1,475 | 1,780~1,800 |
10 | デリカミニ | 3,395 | 1,475 | 1,800~1,830 |
軽自動車のサイズは、規定の「全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下」に合わせ全長3,395mm、全幅1,475mmがほとんどです。
軽自動車に適した駐車場の広さ
軽自動車の駐車場スペースには、長さ3.6m以上、幅2.0m以上が推奨されます。
乗り降りしやすくリアゲートも開けられる広さは、長さ4.4m、幅2.7m程度です。
人気の乗用車のサイズ(2024年11月 新車販売台数TOP10)
順位 | ブランド通称名 | 全長 | 全幅 | 全高 |
1 | ヤリス | 3,950 | 1,695 | 1,510 |
2 | カローラ | 4,495 | 1,745 | 1,435 |
3 | ルーミー | 3,700~3,705 | 1,670 | 1,735 |
4 | ライズ | 3,995 | 1,695 | 1,620 |
5 | プリウス | 4,600 | 1,780 | 1,420~1,430 |
6 | シエンタ | 4,260 | 1,695 | 1,695~1,715 |
7 | フリード※ | 4,310 | 1,695~1,720 | 1,755~1,780 |
8 | ノート | 4,045 | 1,695 | 1,520 |
9 | ノア | 4,695 | 1,730 | 1,895~1,925 |
10 | アルファード | 4,995 | 1,850 | 1,935 |
乗用車に適した駐車場の広さ
小型乗用車(5ナンバー)
先述の国土交通省の指針によれば、ヤリス、ルーミー、ライズ、シエンタ、フリード、ノートなどの小型乗用車(5ナンバー車)の駐車場スペースには、長さ5.0m以上、幅2.3m以上が推奨されます。
乗り降りしやすくリアゲートも開けられる広さは、長さ5.6m、幅2.9m程度です。
普通乗用車、ワンボックス車(3ナンバー)
カローラ、プリウス、ノア、アルファードなどの普通乗用車(3ナンバー車)の駐車場スペースには、長さ6.0m以上、幅2.5m以上が推奨されます。
乗り降りしやすくリアゲートも開けられる広さは、長さ6.2m、幅2.9m程度です。
カーポートを設置する場合の駐車場の広さは?
カーポートを付ける場合は、カーポートの柱や梁も考慮しましょう。ドアの位置に柱がこないようにする、ゆとりをもった広さを確保するなどの対策が必要です。
限られた敷地でのご要望に対応できるように、柱の位置を変えられるカーポートや後方支持タイプなどもありますので、商品選びの際には参考にしてください。
まとめ
戸建住宅の駐車場スペースには、快適な乗り降りのためにゆとりをもった広さを確保しましょう。外構工事専門店のSOTORIEでは駐車場や外構・エクステリアに関する無料相談を承っております。
お気軽にお問い合わせください。
>全国の店舗はこちらから