「シンプルなコンクリートでは味気ない…」「でもタイルだと高くつきそう」そんな悩みをお持ちの方に選ばれているのが、“洗い出しコンクリート”です。 表面に小石の風合いが浮かび上がるナチュラルな仕上げで、玄関アプローチや駐車場に高級感を演出できます。洗い出しコンクリートは高いデザイン性から「コンクリートなのにおしゃれ」と評判ですが、通常のコンクリートよりも費用が高い、施工が難しいといった側面もあります。 この記事では、洗い出しコンクリートの基本的な知識から、おしゃれなデザインの秘訣、駐車場で使う際のデメリットと対策、そして気になる費用まで、洗い出しコンクリートのすべてを分かりやすく解説します。

洗い出しコンクリートとは?

駐車場 洗い出しコンクリート 施工事例   洗い出しコンクリートとは、打設したコンクリートが完全に固まる前に表面を水で洗い流し、砂利や石(骨材)を浮かび上がらせる仕上げ方法です。日本では古くからある伝統的な工法で、自然素材の持つ見た目の美しさと滑りにくさを兼ね備えています。

主な特徴

よく使われる場所

従来のコンクリートとの違い

従来の「金鏝(かなごて)仕上げ」や「刷毛引き(はけびき)仕上げ」といった一般的なコンクリート仕上げと、洗い出しコンクリートには大きな違いがあります。最も明確な違いは、デザイン性と表面のテクスチャです。
洗い出しコンクリートの特徴
デザイン性 ・骨材の種類や色で無限の意匠性 ・自然な雰囲気や和モダンな印象
表面の質感 ・骨材が露出しているため、ザラザラとしたテクスチャ
滑りにくさ ・非常に高い ・骨材が滑り止めの役割を果たす
費用 ・比較的高め
施工難易度 ・高め
 
一般的なコンクリート(金鏝/刷毛引き)の特徴
デザイン性 ・無機質で均一な灰色が基本 ・デザインのバリエーションは少ない
表面の質感 ・金鏝はツルツルしている ・刷毛引きは細かい筋状のテクスチャ
滑りにくさ ・金鏝は滑りやすい ・刷毛引きはやや滑りにくい
費用 ・比較的安い
施工難易度 ・一般的な施工

洗い出しコンクリートのメリット

スロープ 洗い出しコンクリート 施工事例 洗い出しコンクリートのメリットを4つご紹介します。

1. デザイン性が高い

砂利や石の色や粒の大きさによって、ナチュラル・和モダン・北欧風など多彩な雰囲気を演出できます。洗い出しコンクリートは、建物の外観や門まわりとの調和もしやすく、上質な石材のようなおしゃれな外構に仕上がります。

2. 滑りにくく安全

洗い出しコンクリートは表面に自然な凹凸があり、ザラザラとしていて雨の日でも滑りにくいのが特徴です。 特に勾配があるアプローチや滑りやすいタイル、玄関との段差など、安全性を重視したい場所では滑りにくさが大きなメリットとなります。小さなお子様やお年寄りがいるご家庭にもおすすめです。

3. 耐久性が高い

通常のコンクリートと同様に強度があり、車の重さにも十分耐えられるため、頻繁に車両が出入りする駐車場の仕上げ材としても安心して使えます。表面の砂利や石が劣化を目立たなくしてくれる点もメリットです。

4.照り返しの軽減

通常の平坦なコンクリートは、太陽光を反射しやすく、夏場に強い照り返しや蓄熱が発生しやすいというデメリットがあります。 一方、洗い出しコンクリートは、表面の凹凸(骨材)により光が乱反射するため、通常のコンクリートに比べて照り返しが少なく、視覚的に目に優しいという隠れたメリットがあります。

洗い出しコンクリートのデメリット

施工後に後悔しないために注意したいポイント、洗い出しコンクリートのデメリットを3つご紹介します。

1. 職人の技術が仕上がりを左右する

洗い出し作業は、コンクリートが完全に固まる前のごく短い時間内に行わなければなりません。季節や天候にも左右されるため、このタイミングの見極めが非常に難しく、熟練の職人の高度な技術が必要です。

2. 色ムラや砂利や石の偏りが出やすい

自然素材を使うため、砂利や石が均一になりにくいことがあります。また、洗い出し作業が不十分だと骨材が均一に露出せず、ムラができてしまいます。前述のとおり、職人の繊細な技術が求められます。

3. 費用はやや高め

上記でご紹介したように、繊細な作業には熟練の職人の高度な技術が必要不可欠です。通常のコンクリートより手間がかかるため、1㎡あたり1,000〜2,000円ほど高くなる傾向があります。

洗い出しコンクリートの費用相場

デザイン性とコスパのバランスを
施工内容 費用の目安(税込)
洗い出しコンクリート(1㎡あたり) 12,000〜20,000円
刷毛引きコンクリート(1㎡あたり) 8,000〜15,000円
砂利や石の種類や色、施工範囲によって金額は変動します。玄関まわりや駐車場の部分使いならコストを抑えつつデザイン性アップが可能です。

おすすめのデザイン実例

玄関アプローチ 洗い出しコンクリート 施工事例

素材の組み合わせで個性をプラス

洗い出しコンクリートのDIYは可能?プロに依頼すべき?

YouTubeなどでDIY施工の手順を知ることもできますが、仕上がりの美しさ・耐久性を考えると専門業者に依頼するのが安心です。特に洗い出し作業はタイミングが数分単位で難しく、DIYではムラや剥離が起きやすい傾向にあります。

まとめ|洗い出しコンクリートでワンランク上の外構を

洗い出しコンクリートは、 ✅ 見た目の美しさ ✅ 滑りにくさ・耐久性 ✅ 自然素材の温かみ を兼ね備えた、バランスの良い外構仕上げです。コストはやや高めですが、アプローチや門まわりの一部に取り入れるだけでも、住まい全体の印象をグッと引き立ててくれます。 「デザイン性のある外構にしたい」「でも滑りにくさも大事」そんな方には、洗い出しコンクリートがおすすめです。

洗い出しコンクリートのご相談は外構工事専門店へ

洗い出しコンクリートの施工や外構のプランニングは、実績豊富な外構専門店に相談するのが安心です。素材の見本や施工事例を見ながら、あなたの家に合ったプランをご提案します。 「洗い出しコンクリートを取り入れたい」などのご要望に、専属プランナーが丁寧にお応えします。お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせはこちら

カーポートとガレージの違いをご存じですか?どちらも大切な愛車を守るためのものですが、その構造や特徴は異なります。戸建の駐車場ならカーポートを付けておけば安心!とは限りません。

戸建住宅の外構工事では、駐車スペースについてのご要望が多く寄せられます。

「停めやすい駐車スペースにしたい」
「愛車をしっかり守りたい」
「広い敷地を有効に使いたい」
「建物に合うおしゃれな駐車場にしたい」
「趣味や収納スペースとしても使いたい」

様々なご要望をお持ちの方に、今回はカーポートとガレージの違いや選ぶ際のポイントをご紹介します。

目次

カーポートとガレージの違い

カーポートとは?

カーポートは、屋根と柱のみで構成された駐車スペースです。シンプルな構造で、商品やデザインのバリエーションが豊富なことから、用途や建物のテイストに合わせて選ぶことができます。

ガレージとは?

ガレージは、屋根と3方向以上の壁で囲まれた駐車スペースです。出入り口にシャッターやゲートを付けて安全性を高めたり、プライベートな空間を作ることも可能です。

カーポートとガレージの特徴・メリット

カーポートのメリット

カーポートのデメリット

ガレージのメリット

ガレージのデメリット

カーポートとガレージどちらを選ぶべき?

検討する際のポイント

予算

駐車スペースにどれくらいの予算をかけられるか検討しましょう。

敷地条件

敷地の形状や広さ、建物との距離や採光、周囲の環境などを考慮しましょう。

ライフスタイル

車の台数、趣味、家族構成、将来的なリフォームの可能性なども考えておきましょう。

デザイン

住宅の外観との調和やトータルバランスを考慮しましょう。

カーポートがおすすめの方

  1. 予算を抑えたい
  2. 開放的な空間が好み
  3. デザイン性を重視したい
  4. 将来的にリフォームを考えている

ガレージがおすすめの方

  1. 車を汚さず資産価値を保ちたい
  2. 趣味のスペースや収納としても使いたい
  3. 敷地に十分な広さがある
  4. 車の防犯対策をしっかりしたい

まとめ

カーポートとガレージはそれぞれに強みがあり、どちらが合うかは条件によって異なります。敷地条件や活用シーン、防犯面などのニーズに合わせて検討しましょう。

SOTORIEの施工事例はこちら >

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カーポートやガレージの他にも、駐車場やウッドデッキ、タイルテラスなど、外構・エクステリアに関するご相談を全国のSOTORIEで承っております。

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戸建住宅の駐車場は、単に車を停める場所ではありません。家の顔となり、毎日の暮らしの動線に大きく影響する重要な場所です。駐車場の広さは、車の乗り降りのしやすさや停めやすさに直結します。

今回は、快適な駐車や乗り降りに最適な駐車場の幅やサイズについて詳しく解説します。

目次

駐車場の幅やサイズに決まりはある?

使いやすい駐車場の幅やサイズは車種によって異なります。車の横幅に加えて、ドアの開閉や人が通る分のゆとりを確保するために、どれぐらいの幅が必要なのでしょうか。

国土交通省が定める駐車場の幅と長さ

国土交通省の指針では、駐車場設計について次のように示されています。こちらは最低限必要な駐車場の幅と長さを示したものであり、快適な乗り降りにはゆとりをもった設計が必要です。

対象車両 長さ 幅員
軽自動車 3.6m 2.0m
小型乗用車 5.0m 2.3m
普通乗用車 6.0m 2.5m

引用:国土交通省 駐車場設計・施工指針について

駐車場の幅が狭い場合のデメリット

車の乗り降りがしにくい

駐車場の幅が狭い場合、乗り降りの際に自宅の外壁やフェンスにドアがぶつかる可能性があります。ドアが広く開けられないので、荷物の出し入れに不便を感じることも。

駐車が難しい

車幅ギリギリの狭いスペースに駐車するにはある程度の技術が必要で、初心者や運転頻度の低い方では時間がかかり、ストレスを感じることがあります。前面道路の幅や電信柱など、周囲の環境にも左右されます。

車に傷がつきやすい

駐車場の幅が狭いと、乗り降りの際に洋服やカバンなどが擦れて、車の側面に傷が付きやすくなることがあります。駐車場と駐輪場を兼ねる場合には、自転車やバイクの出し入れの際にハンドルなどが当たり、車に傷を付けてしまうこともあります。

人が乗り降りしやすい駐車場の幅は?

快適な乗り降りに必要な幅は60cm以上

人が乗り降りしやすく、歩くために必要な幅は60cmとされています。運転席側からの乗り降りに必要な幅は車の全幅+60cm以上、助手席側からも乗り降りする場合には車の全幅+120cm以上が必要です。

必要な奥行・横幅は、駐車方法によって変わる

【車庫入れ式】

道路に対して直角に駐車する「車庫入れ式」では、車の全長+80cm以上の奥行が必要です。

【幅寄せ式】

道路と平行に駐車する「幅寄せ式」では、車の全長の2倍以上の間口が必要です。

引用:三協アルミ 「駐車スペースを考える(カーポート選びのポイント)」

人気の車種に合う駐車場の幅は?

人気の軽自動車のサイズ(2024年11月 新車販売台数TOP10)

単位:mm(ミリメートル)

順位 ブランド通称名 全長 全幅 全高
1 N-BOX 3,395 1,475 1,790~1,815
2 スペーシア 3,395 1,475 1,800
3 タント 3,395 1,475 1,755~1,775
4 ハスラー 3,395 1,475 1,680
5 タフト 3,395 1,475 1,630
6 ワゴンR 3,395 1,475 1,650
7 アルト 3,395 1,475 1,525
8 ムーヴ 3,395 1,475 1,655~1,675
9 ルークス 3,395 1,475 1,780~1,800
10 デリカミニ 3,395 1,475 1,800~1,830

軽自動車のサイズは、規定の「全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下」に合わせ全長3,395mm、全幅1,475mmがほとんどです。

軽自動車に適した駐車場の幅と長さ

軽自動車の駐車場スペースには、長さ3.6m以上、幅2.0m以上が推奨されます。
乗り降りしやすくリアゲートも開けられるサイズは、長さ4.4m、幅2.7m程度です。

人気の乗用車のサイズ(2024年11月 新車販売台数TOP10)

単位:mm(ミリメートル)

順位 ブランド通称名 全長 全幅 全高
1 ヤリス 3,950 1,695 1,510
2 カローラ 4,495 1,745 1,435
3 ルーミー 3,700~3,705 1,670 1,735
4 ライズ 3,995 1,695 1,620
5 プリウス 4,600 1,780 1,420~1,430
6 シエンタ 4,260 1,695 1,695~1,715
7 フリード※ 4,310 1,695~1,720 1,755~1,780
8 ノート 4,045 1,695 1,520
9 ノア 4,695 1,730 1,895~1,925
10 アルファード 4,995 1,850 1,935
※フリードの一部グレードは3ナンバー車

乗用車に適した駐車場の幅と長さ

小型乗用車(5ナンバー)

先述の国土交通省の指針によれば、ヤリス、ルーミー、ライズ、シエンタ、フリード、ノートなどの小型乗用車(5ナンバー車)の駐車場スペースには、長さ5.0m以上、幅2.3m以上が推奨されます。
乗り降りしやすくリアゲートも開けられるサイズは、長さ5.6m、幅3.0m程度です。

普通乗用車、ワンボックス車(3ナンバー)

カローラ、プリウス、ノア、アルファードなどの普通乗用車(3ナンバー車)の駐車場スペースには、長さ6.0m以上、幅2.5m以上が推奨されます。
乗り降りしやすくリアゲートも開けられるサイズは、長さ6.2m、幅3.0m程度です。

カーポートを設置する場合の駐車場の幅やサイズは?

カーポートを付ける場合は、カーポートの柱や梁も考慮しましょう。ドアの位置に柱がこないようにする、ゆとりをもった幅や広さを確保するなどの対策が必要です。

限られた敷地でのご要望に対応できるように、柱の位置を変えられるカーポートや後方支持タイプなどもありますので、商品選びの際には参考にしてください。

まとめ

戸建住宅の駐車場スペースには、快適な乗り降りのためにゆとりをもった幅を確保しましょう。外構工事専門店のSOTORIEでは駐車場や外構・エクステリアに関する無料相談を承っております。

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